ポケモン万事塞翁が馬

ポケモン構築記事

S3 備忘録 塩アマガ+スカーフサザン【最終レート2003(1174位)】

S3お疲れ様でした。僕はまたしても満足できる結果とはほど遠い順位で終わってしまい悔しい気持ちで一杯です。

今回は構築の紹介というよりかは、備忘録として、どんな考えでS3の構築を組んでいたかを書き記し、次シーズンにつなげたいと考えています。

そのためほぼ自分用ですが、それでも構わないという方は読んでくれると嬉しいです。


《並び》

以下の二つを最終日使用し、どちらも同じくらいの勝率でした。


《構築経緯》

○メタ対象と構築のコンセプト

セグ、カミ、ラッシャ、ツツミ、ドクガ、毒菱展開
上記のポケモン・構築に隙を見せない&強く動ける並びを目指すことから構築を考え始めた。

ここで、カミ・ツツミ・ドクガは眼鏡を持つことが多く火力が非常に高いため、受けることを第一に考えたやり方では難しいと感じ、それら三匹を上から殴れるスカーフ枠が重要と考えた。

しかしながら、カミ・ツツミ・ドクガの三匹はスカーフorブーストエナジーでSを上げる型も存在する。
したがって、それらの場合に拘った技を見たり、引かせてブーストエナジーによる上昇分を消させるクッション枠も同時に組み込むことで隙を見せず有利に立ち回れるのではないかと考えた。


○チョッキ枠+スカーフ枠を探す旅

クッション枠は無難に考えれるとチョッキを持ったポケモンになると思い、強いチョッキ枠とスカーフ枠の組み合わせを試行錯誤して探ってみた。
以下がS3に試したポケモン達。

【チョッキ枠】    【スカーフ枠】
ジバコイル     ・サザンドラ
・ミトム       ・ウルガモス
・カイナ       ・ミトム
・ドクガ       ・ツツミ
・ヘイラッシャ    
・ドドゲザン

この中で取り分けてサザンの使い心地が良く、サザンをスカーフ枠にすることを決めた。

具体的な理由としては、
(1)悪技という通りの良い技を持ちスイーパーとして優れる
(2)ヘイラッシャに強い
(3)流星群によって瞬間火力が最も高い
(4)セグレイブにも弱くない・テラスを強要できる
(5)拘ったハバタクカミに対してムンフォ→鋼テラス、シャドボ→そのままというように立ち回れる。ツツミの氷技とドロポンに対しても同様

スカーフ枠をサザンにすると、カミに対して引かなくては行けないケースが多くなるため、チョッキ枠を特にカミに厚めなジバコ、ラッシャ、ドドゲザンとした構築を考えていくことにした。


○クッション枠の見直し

そうして構築を組むとある程度やりたい動きはできてそこそこ勝つことができたが、問題点もいくつか露呈した。
主に、サザンが鋼テラスを切った後のタイプ補完と有限サイクルであること。

前者についてはジバコとドドゲザンはサザンが鋼になった後だと炎や格闘が一貫してしまい、特に役割対象であるカミのマジフレが一貫するのはきつすぎた。そもそもサザンはテラス前と後で格闘が一貫するのが弱点であるのに、ジバコもサザンもラッシャもカイナに弱いのが致命的。

後者について、特に、回復手段も欠伸を持たないラッシャはサイクルに介入するとステロや毒菱、ゴツメで容易に機能停止されうるのが難しすぎた。チョッキを持っているとはいえ、眼鏡カミに対してそう余裕はないので。

そこでチョッキ枠とは別にハバタクカミに投げれるポケモン探しのたびに出ることにした。そして、あさひざドクガやウインディなどを経た後にHDアーマーガアに辿りついた。

巷で少し流行っていたので知っている人が多いと思うが、眼鏡シャドボがギリ受かり、特性ミラーアーマーによってシャドボDダウンしない、弱点のマジフレを受けると相手のCがダウンする。

以上の要素によって最もハバタクカミに安定するクッションであると感じた。物理に対しても持ち前の数値とリフレクターに仕事ができ、クッションからの蜻蛉で展開がシンプルに強い。後投げして眼鏡シャドボと分かればサザンや後に採用するキョジオーンを投げて展開という選択肢を取れるなど、本当に使い勝手が良かった。


○軸の3体目と4体目

こうしてスカーフサザン+HDアマガまで決まり、残り一枠にはメタ対象と位置づけたポケモンの中で厳しいドクガとセグレイブに強めで、かつ特殊受け(アマガ)+物理受け+スイーパー(サザン)で汎用的に強い並びを組めると感じたキョジオーンを採用した。キョジオーンは毒菱が無効であることが大きく、サザンアマガキョジオーンと選出すると誰にも毒菱が入らない。

次に、ツツミにかなり強く、アマガやキョジオーンを投げたくない相手に対して代わりに役割を果たす(カミにはテラスを切れば強い、ドクガやセグレイブに仕事できる)ことができるチョッキ枠としてミトムとカイナの二つを入れ替えながら採用。


○補完枠

残りの補完枠としてはサザンをスイーパー枠としていることやアマガを採用していることから相手のチョッキのポケモンや鬼火ヒトムミトム、ガモスが重めだったので崩しも兼ねて鉢巻セグレイブを採用。また、鉢巻氷テラス礫はカミを縛れるほどの火力があり、ストッパーとしても役割を持てる。

もう一体は、チョッキ枠をミトムとした場合は格闘枠・対キョジオーン枠としてみがわりコノヨザル、カイナを採用した場合はコノヨザルやテツノブジン、イダイナキバなど意識で眼鏡カミを採用したが正直てきとう。


《個体紹介》


サザンドラ@スカーフ *鋼テラス
特性:浮遊
性格:控えめ
実数値:167-x-111(4)-194(252+)-110-150(252) 
技構成:悪波 流星群 ラスカ 大地

カミとツツミを上から殴る枠。サイクルを回した後のスイーパー。怯みが強かった。
サフゴに強いのが実はめちゃくちゃえらいポイント。
蜻蛉もありだが、ジバコやドクガを上から処理できる大地は活きる場面が多かった。



アーマーガア@オボン *炎テラス
特性:ミーラーアーマー
性格:慎重
実数値:205(252)-107-126(4)-x-150(252+)-87 
技構成:アイへ 蜻蛉 羽 リフレクター

カミへのクッションとしては最高級。炎テラスはマジフレやドクガに対してアマガを残すことが勝ち筋になり得る場面で切った。



キョジオーン@残飯 *ゴーストテラス
特性:清めの塩
性格:腕白
実数値:207(252)-120-183(132+)-x-126(124)-55 
技構成:塩漬け のろい 再生 守る
調整意図:臆病ツツミのドロポン確定耐え

のろいはテラス切る前は詰ませとして、テラスを切った後は身代わりを貼ってくるポケモンを呪って切り返せる。
ゴーストテラスは地面や格闘弱点を消す上でも都合が良かった。



テツノカイナ@チョッキ *水テラス
特性:クオークチャージ
性格:意地
実数値:229-209(236+)-128-63--114(204)-79(68) 
技構成:ワイボ ドレパン 地震 ボルチェン 
調整意図:敵のカイナが重めなので上取れるくらいs

テラスはハバタクカミから弱点を突かれず、イルカマンやツツミ、眼鏡ドクガ、ヘイラッシャに有用な水。
キョジオーンに出される隠密サフゴに後投げしてテンポ取れるのが良い。



ミトム@チョッキ *鋼テラス
特性:浮遊
性格:穏やか
実数値:157(252)-x-140(100)-143(132)-143(20+)-107(4) 
技構成:10万 ドロポン ボルチェン イカサマ
調整意図:臆病ツツミのフリドラを2耐え、カイリューのノマテラ神速2耐え

鋼テラスはセグレイブのきょけん、カミのムンフォ、ツツミのフリドラ意識。
カイナと一緒で隠密サフゴに投げてカミやサザン、セグレイブに繋げることができる。
ドクガに強めなのが良い



セグレイブ@鉢巻 *氷テラス
特性:熱交換
性格:意地
実数値:191(4)-216(252+)-112-x-106-139(252) 
技構成:きょけん つららばり 地震 礫

破壊神。氷テラス礫でカミやトドロクツキ、飛行カイリューしばくのが爽快だった。
でも、ミルクさん&じゃすぽけさんの構築見て珠で良かったやんってなってるナウ…



コノヨザル@ゴツメ *ノーマルテラス
特性:不眠
性格:意地
実数値:215(236)-183(252+)-102(12)-x-111(4)-111(4) 
技構成:憤怒 ドレパン みがわり アンコ

元々違う構築で対キョジオーン・ラッシャとして残飯持たせて使って強かったので流用した。残飯はキョジオーンに取られているので初手セグレイブ対面できょけんを打たれた時に襷ごと貫けたりヘイラッシャと殴り合い時に削れるゴツメとした。

アンコールはヘイラッシャの欠伸や守るのタイミングで投げてテンポを取れる(特性:不眠)のと起点回避を目的に採用。
テラス切ってカミ対面処理したり、相手の想定外のみがわり+アンコで崩せたり面白かった。
ガッサに強いのもうれしかったりする。



ハバタクカミ@眼鏡 *フェアリーテラス
特性:古代活性
性格:臆病
実数値:147(132)-x-88(100)-169(108)-156(4)-193(164+) 
技構成:ムンフォ シャドボ マジフレ ショック
調整意図:最速マスカーニャ抜き、眼鏡カミのフェアリーテラスムンフォを大体耐えそうなくらい、特化ワイボ耐え

雑に強い枠。マスカーニャ重めなので抜けるまでs降った。ミラーはほぼ抜かれて皆最速にしてるんや~ってなってた。


《重いポケモン

・クエスパトラ
エスパトラ自体も思いが、バトンがキツイ。
セグレイブの礫の相手が想定してない火力でバトンさせずに処理とか無理矢理してた。

・コノヨザル
初手の起点作成でもビルド型でも全てが重かった。

・ガブ
特に隠密は勘弁してください。鋼やら炎やらテラスもたくさんで困る。

・イダイナキバ
無理すぎ
ミトム入りの方はまだなんとか戦えるが、カイナ入りの方は激重。


《総括》

流れてくる構築記事を読んだ感じ、自分の構築のコンセプトや強いと思って使用したポケモンが大きくズレていたとは思わない。しかし、明らかに数の多いコノヨザルや増えつつあったガブ&イダイナキバの対策を怠ったのがダメすぎた。

また、チョッキ枠やスカーフ枠を色々と試しすぎて、この構築の形になったのがシーズンの本当に最終盤で練度が足りなかった。自分は試合数こなさないと練度が良くならないタイプなので、反省したい。

3月シーズンはテラピース改変によりやるかどうか分からないが、やるのであれば上位を目指したい。

ここまで読んでいただきありがとうございました!